福島県で農地転用や土地活用の手続きに関わる行政書士として【インタビュー】

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福島で生まれ、福島で育った

―まずは、佐藤行政書士と福島県との関係を教えてください。

私が子ども時代を過ごしたのは、家の周りに田畑が広がる福島県内のとある農村地帯で、小学校の学区には信号機が1台もないような地域でした。私の家は農家ではありませんでしたが、級友(といっても各学年1学級で20名程度)のほとんどが農業を営んでいて、稲刈りが終わった田んぼや桑畑などでよく遊んだものでした。

中学生、高校生になるにつれて少しずつ都市部の学校に通うようになりましたが、通学の電車の窓からはいつも安達太良山などの山々を眺めることができました。このような自然豊かな場所で暮らすのが当たり前だと思っていた私は、都内の大学に進学したときに感じたのが「不自然な感覚」でした。どこまでも建物が建ち並ぶという風景に寂しさを感じたものでした。

そんな私は都会的な遊びはほとんど経験せず、クラブの仲間との山歩きばかりに時間を費やしていました。そして、就職のタイミングでまた福島に戻ってきて、そのまま今日まで故郷にて暮らしています。あの東日本大震災の時にも福島で仕事をしておりました。学生時代を除く期間、およそ40年をこの地で過ごしていることになります。

行政書士となった経緯

―生まれ育った福島県で行政書士として開業することになった経緯は、どのようなものだったのでしょうか。

行政書士という職業にたどり着くまでは、「長い自分探し(笑)」をしていました。私は中学生の頃から歴史や地理が好きで、その延長線上で福島県の社会科の教員となったのですが、環境に適応することができず5年ほどで退職しました。今でも改善してはいないのですが、集団で何かをするということが苦手なのです。

その後は非正規雇用の労働者として、様々な職業を経験しました。しかし、転職すればするほど労働条件は低くなるばかりで、40歳を前にしてさすがに「このままではいけない」と強く感じるようになります。ありふれた展開ではありますが、何か資格を取得しようという考えに至りました。

最初に勉強したのが宅地建物取引士、不動産の資格でした。この資格の勉強を通して私は法律の世界に興味を持つことができ、それが行政書士試験への挑戦につながることになります。仕事内容はさておき、独立して仕事ができるということに魅力を感じたこともあります。試験はガソリンスタンドなどでアルバイトをしながら1年でクリアしました。

農地の転用や土地の活用の手続きに携わるきっかけ

―行政書士業務は幅が非常に広いですが、その中で農地転用や土地活用に携わるようになったきっかけのようなものはありましたか?

相談や依頼が来てからその手続きを勉強するようでは、依頼者に質の高いサービスを提供することはできません。しかし、行政書士の業務範囲はかなり広いので、そのすべての業務についてあらかじめ勉強しておくことは不可能です。最初のうちはこのジレンマに苦しみました。しかし、自分の得意分野をつくることが依頼者の利益になることは明らかです。

まず一つの分野を専門的に掘り下げようと考えたとき、何を選ぶかについて迷いはありませんでした。自分が最も熱意を持って取り組めそうな業務が、農地転用などの農地や土地に関係する手続きだったからです。また、宅地建物取引士の勉強で身につけた知識も活かせるのではないかと考えました。

この選択には税理士だった父の影響も受けているかもしれません。父は相続税の申告の際、土地の評価のために、土地を見に行ったり、簡単な測量をしたりというようなことをかなりやっていました。図面を見せてもらったり、測量を手伝ったりしたこともあります。遺伝子レベルでの選択なのでしょう(笑)。

農地転用手続きの特徴(難しさ)

―農地転用、土地活用といった行政手続きの難しさは、どのような点にあるのでしょうか。

農地は不動産ですので、一筆の土地ごとに位置や形状、権利関係が異なります。実際に現地を見てみないと分からないことも多いですし、登記簿に記載されている事項が現状を反映していないケースもあります。農地を転用しようとする際には、まずはその土地のことをしっかりと調査しなければなりません。遠隔地にいらっしゃる方にはなかなか難しいものかと思います。

また、農地を転用するにあたっては、開発許可などの他の法令による手続きが必要な場合もありますし、自治体独自の要綱により、土地の開発により強い規制がかかっている場合もあります。農地転用の前段階として土地の分筆が求められることもあります。いずれにしても法令の調査や市町村の農業委員会との話し合いが重要になります。

さらに、実際の手続きにおいては、申請書の書き方や必要とされる添付書類に、市町村ごとに独特なルールがあります。規制改革の流れの中で、国は農地転用許可制度の標準化を目指しているようですが、実際に業務を行ってみると様々な「ローカルルール」に直面します。法的な義務がないことを(行政指導として)求められたケースもありました。農地転用は、経験に基づいた現場での対応力が必要な手続きだといえます。

福島県の農地や土地活用の特徴

―福島県という土地柄、農地転用や土地活用の手続きにはどのような特徴があると思われますか?

全般的にいえば、都市部周辺は宅地化が進んでおり、大規模な商業施設や病院などはその郊外のロードサイドに建設されることが多くなっていることは共通して言えることだと思います。駅を中心とする従来の中心街は、一部を除き、かつての賑わいを失っています。

福島県の面積は、全国の47都道府県のうち3番目に広く、地域ごとに異なった特徴があります。

私が住んでいる中通り地方は、比較的交通の便が良いところであり、福島市や郡山市といった都市化している地域があります。都市部周辺では宅地化が進んでいますが、その他の地域では農地が広がっています。農地は、平野部では水田として、丘陵地では果樹園として利用されていることが多いです。

また、浜通り地方(太平洋側)は、東日本大震災と原発事故からの復興の途上です。住民の帰還が進まず、荒廃した農地が広がっている地域もあります。この地域においては、福島イノベーション・コースト構想に基づき、今後新しい産業が創出される計画になっています。再開発による発展の可能性を秘めた地域だと言えるでしょう。

会津地方は県内一の米どころとなっており、会津若松市を中心とする会津盆地では、大規模な稲作が行われています。平野部では、農地の利用集積が進んでいます。しかし、山間部においては少子高齢化・過疎化が著しく、農業の担い手不足が問題となっており、耕作放棄地も多いのが現状でしょう。

事業の円滑なスタートに貢献したい

―佐藤行政書士が提供する土地関係の業務は、どのようなお客さまに対して適したサービスなのでしょうか?

事業者の皆様にとって、農地転用の手続きはその土地で新たなチャレンジをしようとする際の最初の関門になるのではないかと思います。私は、的確な判断と迅速な対応で事業の円滑なスタートに貢献したいと考えています。

農地を転用して医療施設や福祉施設を建てようとお考えの事業者様、物流施設を作ろうとお考えの事業者様、太陽光パネルを設置しようとお考えの事業者様、工場を建てようとお考えの事業者様、その他何らかの事業で農地を活用したいとお考えの事業者様は、土地を選定する前にどうぞご相談ください。

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